MDA V8でサポートされるファイルフォーマット

現行バージョンでサポートされている測定ファイルフォーマットは、以下のとおりです。

バイナリファイルフォーマット

MDA V8は、MDF(Measurement Data Format)ファイルフォーマットのすべてのバージョンを読み書きできます。

これらのフォーマットを使用すると、大量の測定データを高パフォーマンスで効率的に保存できます。特に、ASAM MDF V4では、ASAM(Association for Standardization of Automation and Measuring Systems)の規格に基づく測定データのインデックス作成(ファイルのインデックス状態の表示を参照)と圧縮がサポートされます。MDFファイルにCANバストレースデータが含まれる場合は、バストレースファイル(BLF、ASC、MDF)のロードを参照してください。このファイルフォーマットでは、生測定値とその読み取りに必要なすべてのメタ情報(測定ファイルのコメントとその他のメタ情報の扱いを参照)の保存が可能です。

MDFフォーマットの測定ファイルの場合、MDAは、$DateTimeという名前の付加的シグナルを記録開始時から計算します。これは、記録されたその他のイベントシグナルと同様に使用することができ、たとえばオシロスコープのカーソルツールチップやテーブル形式の分析ウィンドウの列で、絶対日時の情報を読み取ることができます。記録がポーズイベントによって中断された場合、ポーズイベント後の日時情報は正しくないことに注意してください。

MDA V8は、さらにMATLAB®固有のフォーマット方言をサポートしています。

ASCIIベースのテキストフォーマット

ASCII開く ASCIIはAmerican Standard Code for Information Interchangeの略。テキスト形式の測定ファイルフォーマットです。時間軸のデータ(タイムスタンプ)と、各タイムスタンプにおける各シグナルの値が保存され、必要に応じて補間値も含まれます。ベースのファイルフォーマットは、共通のファイルフォーマットがないツール間でシグナルデータを交換する際に役立ちます。これらのファイルはシグナルの物理データだけを記録するもので、MDFファイルのように多くのメタ情報を記録するようにはなっていません。また、テキストファイルフォーマットを使用する場合、ツールのパフォーマンスはMDFファイルの場合よりも低下します。

MDA V8は、さまざまなテキスト測定ファイルフォーマットをサポートしています。マルチレート(データグループとも呼ばれます)を処理するためのフォーマットは、基本的に2種類あります。

 

マルチレートファイルフォーマット(DXL、INCA dialect)

DXL開く テキスト形式の測定ファイルフォーマットのひとつ。記録された実データのみが含まれ、補間値は含まれません。 (ASCII Multi Rate V4.0)

マルチレートファイルフォーマットの利点は、現実のデータ、すなわち実際に記録されたデータのみが保存され、補間データが含まれないことです。第1列には、すべての測定ラスタのタイムスタンプが保存されます。第2列には、各ラスタについて記録されたすべてのタイムスタンプ(例:100ms)が保存されます。次の列以降は各シグナルの値です。この値は、第2列のタイムスタンプに対応するものです。シグナルの値が記録されていないタイムスタンプについては、このセルは空になります。

V8.8では、2種類のDXLフォーマットがサポートされます。それらの違いは、列挙型シグナルの扱い方にあります。DXLフォーマット(ASCII Multi-Rate V4.0)の場合、ファイルには文字列が記録されます。DXL INCA dialectフォーマットは、INCAでETASGroupAscii(ASCII(マルチレート/書き込み専用))という名前で作成されたフォーマットに対応します。このフォーマットの場合、列挙型に関しては、対応する数値、すなわち詳しくは文字列変換が適用される前の10進値が記録されます。

 

シングルレートファイルフォーマット

マルチレートファイルフォーマットと異なり、シングルレートファイルフォーマットの場合、時間チャネルは1つしか存在できません。これは統合時間チャネル(すべてのレートのすべてのタイムスタンプを含む)の場合もあり、オプションで等間隔レートによって定義される場合もあります。このため、この種のファイルには通常(常に)補間データが含まれます。

V8.8には、この種のファイルフォーマットを定義するためのインターフェースが備わっています。MDAには、出荷時点ですでにいくつかのファイルフォーマットが含まれています。

異なるASCIIフォーマットのファイル、つまり拡張子が異なるASCIIファイルについては、それぞれ異なるINIファイルを作成することができ、MDAの再起動後に適用されます。拡張子が同じで構造が異なるファイルのバリエーションがある場合は、1つのINIファイルを作成することができます。ASCIIファイルを読み取る際にそのような複合的なINIファイルが適用された場合は、そのファイルをロード可能な最初の構造が使用されます。したがってINIファイルでは、より詳細なバリエーションを最初に定義し、最も一般的なバリエーションを最後に定義することが重要です。

独自のASCIIベーステキストフォーマットを定義するには、以下の手順を実行します。

  1. 次のフォルダに移動します。

    %ProgramData%\ETAS\MDA\8.x\CorePlugins\Etas.TargetAccess.Targets.MeasureFile.Formats.AsciiConfigurable\Examples

    ここに次のファイルがあります。

    • exampleAsciiFormat.ini

      ファイルの構造についての情報が記述されています。新しいフォーマットの測定ファイルを作成する際には、ここに記述された情報のみが書き込まれます。その他の情報は書き込まれません。

    • exampleAsciiFile.exampleExtension

      上記のINIファイルに基づいた測定ファイルのサンプルです。

  2. 新しいファイル拡張子用のINIファイルを保存します。サブフォルダ /Examples の内容は、MDAでは無視されます。ファイル拡張子ごとに1つのINIファイルが必要です。またここでは、V8.8が従来サポートしているフォーマットの拡張子も使用できません。同じ拡張子を使用すると、重複定義によるエラーが発生する可能性があります。

Excelファイルフォーマット

MDAにExcelファイルの内容をロードすることにより、XLS、XLSX、XLSMファイルフォーマットのデータに対するさまざまな分析機能が利用できます。ユーザー独自のASCIIフォーマットのファイルをサポートする場合と同様のアプローチが使用されます。Excelファイルの構造で記述したINIファイルをユーザー独自に定義することができます。1つのINIファイル内に複数の構造体を含めることができ、MDAは最初にマッチしたものを使用します。1つのExcelファイルに複数のシートが含まれている場合は、各シートが読み込まれ、シート名がシグナルのラスタ情報として扱われます。読み取れないシートは、スキップされます。

ユーザー独自のExcelファイルフォーマットのフォルダ:%ProgramData%\ETAS\MDA\8.x\CorePlugins\Etas.TargetAccess.Targets.MeasureFile.Formats.Excel

サブフォルダ /Examples 内のサンプルINIファイルに、内容の定義方法が説明されています。サブフォルダの内容は、MDAでは無視されます。

バストレースファイル

測定ファイルのほか、MDAは、CANバスとLINバスの「バストレースファイル」と呼ばれるファイルもサポートしています。詳細は、バストレースファイル(BLF、ASC、MDF)のロードを参照してください。

参照

各種ウィンドウの概要

操作の取り消し/再実行

キーボードを使用したMDAの操作

ユーザー設定

MDA V8アドオン

他のETAS製品との相互運用性