シグナルの選択
変数エクスプローラには測定ファイルに保存されている各種情報が表示されます。INCAで記録を行う際には、あらかじめ「測定変数」を定義済みラスタに割り当てます。計測が開始されて最新の測定データが読み取られると、その変数は「シグナル」(信号)として扱われます。そのためMDAでは「シグナル」という呼び方が使用されます。
コンフィギュレーション内で各シグナルは、シグナル名と複数のメタ情報との組み合わせによって一意に識別されます。ASAM MDF V4規格では、ECU、デバイス、記録ラスタ、ECUラスタ、デバイスラスタの情報が使用されます。それらに加えてMDAは、測定ファイルのパスと名前も使用します。
デバイス情報は、INCAのハードウェアコンフィギュレーション(HWC)としてユーザーが設定でき、実験環境のさまざまな場所に表示することができます。ECU情報はA2Lファイルから取得されます。この情報はINCAには表示されませんが、シグナルのメタ情報としてMDF V4ファイルに追加されます。MDF V3.xファイルはECU情報をサポートしておらず、ラスタ情報は1種類のみです。MDF V3ファイルや、前述のメタ情報のいずれかをサポートしていないその他の形式のファイルを読み込んだ場合は、MDAは足りない情報の代わりに文字列 "NULL" を使用します。これにより、測定ファイルを置換する際に、足りないメタ情報を適切に扱うことが可能になります。
参照